顔を洗う、歯を磨く、食事をする、話す。日常の何気ない動作で、顔に電気が走るような激しい痛みが起こることがあります。三叉神経痛は、顔の感覚を伝える三叉神経が刺激され、発作的な痛みを繰り返す病気です。風が当たる、マスクやマフラーが触れる、寝返りをする、といった軽い刺激でも痛みが誘発されることがあります。治療では、まず薬物療法が検討されることが多く、薬の効果や副作用、生活への影響によって、原因となる血管圧迫を解除する微小血管減圧術を考えることがあります。神経ブロックや定位放射線治療などが選択肢になる場合もあります。微小血管減圧術では、三叉神経を圧迫している血管の種類や方向によって、見えやすい角度、操作しやすい経路が異なります。松島医師は、患者様ごとの神経と血管の位置関係を術前画像で確認し、内視鏡を用いた手術と顕微鏡を用いた手術を使い分けながら、原因に対する治療を検討します。痛みの性質、薬の効き方や副作用、MRI所見、年齢や全身状態を踏まえ、薬物療法を続けるか、微小血管減圧術で原因に対する治療を目指すかを一緒に整理し、納得できる治療方針を考えます。
このページで分かること
- 三叉神経痛に特徴的な痛みと、歯科疾患などとの違い
- カルバマゼピンなどの薬物療法を続けるか、手術を考える目安
- MRIで確認する神経と血管の関係
- 内視鏡手術と顕微鏡手術の使い分け
三叉神経痛とは
三叉神経痛は、顔に突然、電気が走るような強い痛みが起こる病気です。痛みは多くの場合、片側の顔に起こり、数秒から数十秒程度でおさまりますが、同じような発作を繰り返します。三叉神経は、顔の感覚を脳に伝える神経です。額、目の周り、頬、上あご、下あご、歯ぐき、唇などの感覚に関係しています。三叉神経痛では、この神経が過敏になり、軽い刺激でも激しい痛みが起こります。
原因として多いのは、三叉神経が近くを走る血管に圧迫されることです。一方で、脳腫瘍、多発性硬化症、帯状疱疹後神経痛、歯科疾患、副鼻腔疾患など、三叉神経痛に似た痛みを起こす病気もあります。
三叉神経痛は、命に直接関わる病気ではありません。しかし、痛みが強い場合には、食事、会話、歯磨き、洗顔、仕事、外出、睡眠など、生活の多くの場面に大きな影響を及ぼします。痛みへの不安から、日常生活そのものが制限されてしまうこともあります。
痛みの性質から診断を見極める
三叉神経痛に似た顔面痛は多いため、痛みの部位、誘発因子、持続時間、薬の反応、MRI所見を合わせて判断します。
薬物療法と手術のタイミングを整理する
薬の効果や副作用、生活への影響を踏まえ、薬物療法を続けるか、微小血管減圧術を検討するタイミングを一緒に整理します。
内視鏡と顕微鏡を解剖に応じて使い分ける
原因血管の方向や神経との位置関係に応じて、内視鏡と顕微鏡を使い分け、神経や血管への負担を抑えた減圧を目指します。
症状と間違われやすい病気
- 片側の顔に電気が走るような痛みが出る
- 痛みは数秒から数十秒でおさまることが多い
- 洗顔、歯磨き、食事、会話、メイク、ひげ剃りなどで誘発される
- 鼻の横、頬、上あご、下あご、歯ぐき、唇などが痛む
- 風が当たる、マスクやマフラーが触れるだけで痛むことがある
- 寝返りや枕・布団の接触で痛みが出て、眠れなくなることがある
- 痛みがない時間帯は、比較的普通に過ごせることがある
- 痛みを避けるために、食事や会話がしづらくなる
典型的な三叉神経痛では、痛みは「ズキズキ続く痛み」ではなく、電撃痛、刺すような痛み、瞬間的な激痛として表現されることが多いです。洗顔、歯磨き、食事、会話、メイク、風、マスク、マフラーなど、特定の刺激や動作で痛みが誘発されることも特徴です。その痛みの強さから、海外では “suicide disease” と表現されることもあるほど、強い痛みを伴う病気です。
顔面の痛みを起こす病気は三叉神経痛だけではありません。歯科疾患、副鼻腔炎、顎関節症、帯状疱疹後神経痛、片頭痛、群発頭痛、舌咽神経痛、非定型顔面痛、脳腫瘍などとの鑑別が必要になることがあります。特に発症初期には、痛みの性質が典型的でなく、歯の痛みとして感じられることもあります。歯科治療や抜歯を受けても改善しない痛みの中に、三叉神経痛が隠れていることがあります。
診断とMRIによる画像評価
三叉神経痛の診断では、まず痛みの性質を詳しく確認します。MRIで血管による神経圧迫を確認することはできますが、画像だけで診断する病気ではありません。血管が三叉神経に接している所見は、症状のない方でもみられることがあります。どの部位が痛むか、どのような痛みか、何秒くらい続くか、何で誘発されるか、痛みのない時間があるか、薬でどの程度抑えられるかを確認します。
三叉神経痛では、カルバマゼピンなどの薬が初期に有効であることが多いです。これは、診断を考えるうえでも重要な情報になります。
MRIでは、三叉神経と周囲の血管の関係を評価します。三叉神経と血管が接触または圧迫している場合、典型的な三叉神経痛の原因となることがあります。MRIでは、血管圧迫の有無だけでなく、脳腫瘍、多発性硬化症、脳幹病変など、三叉神経痛に似た症状を起こす他の病気がないかも確認します。手術を考える場合には、どの血管が、どの方向から、三叉神経のどの部位に関与しているのかを術前に検討します。必要に応じて術前画像を用いた3Dシミュレーションを行い、どの方向から血管を移動させるかを検討します。
治療の選択肢
| 治療 | 特徴 |
|---|---|
| 薬物療法 | 三叉神経痛の第一選択となることが多い治療です。痛みを抑える効果が期待できますが、眠気、ふらつき、薬疹、肝機能障害などに注意が必要です。 |
| 微小血管減圧術 | 三叉神経を圧迫している血管を移動させ、原因に対する治療を目指す手術です。神経の感覚をできるだけ保ちながら、痛みの改善を目指します。 |
| 神経ブロック・高周波熱凝固など | 痛みを伝える神経に作用して、痛みを和らげる治療です。薬で十分に抑えられない場合や、年齢・全身状態・希望により手術以外の方法を検討したい場合の選択肢になります。適応や治療後の経過は方法によって異なるため、担当医と十分に相談することが大切です。 |
| 定位放射線治療 | 三叉神経に放射線を集中して照射する治療です。開頭手術を避けたい場合の選択肢になりますが、効果の出方や経過には個人差があるため、担当医と十分に相談することが大切です。 |
薬物療法は、多くの患者様で最初に検討される治療です。カルバマゼピンなどの薬がよく効く場合、薬を続けることは大切な選択肢です。一方で、薬の効果が徐々に弱くなったり、薬の量が増えるとともに副作用が強くなり、薬を続けにくくなる方もいます。また、薬疹などの副作用が出た場合には、カルバマゼピンなどを中止せざるを得ないことがあります。薬を中止した途端に痛みが再燃し、食事や会話が難しくなる方もいます。薬を続けることに不安がある場合は、早めに微小血管減圧術を含めた他の治療選択肢も整理しておくことが大切です。
微小血管減圧術について
微小血管減圧術は、神経血管減圧術または脳神経減圧術と呼ばれることもあり、三叉神経を圧迫している血管を神経から離す手術です。耳の後ろを小さく開け、顕微鏡や内視鏡を用いて三叉神経を観察し、原因となっている血管を移動させます。傷跡や剃毛範囲ができるだけ目立ちにくくなるようにも配慮します。
三叉神経痛の手術では、痛みの原因となっている血管を正しく見極めることが重要です。上小脳動脈、前下小脳動脈、椎骨動脈などが関与することがあり、血管の種類や圧迫の方向によって、減圧の方法は変わります。
松島医師は、三叉神経痛に対して、内視鏡を用いた手術と顕微鏡を用いた手術を使い分けています。内視鏡は狭い空間でも広い視野で神経と血管の関係を確認しやすく、特に三叉神経の頭側や奥まった部位の観察に役立ちます。一方で、顕微鏡は、術野を立体的に確認しながら、血管、神経、小脳、脳幹の位置関係を丁寧に把握し、繊細な操作を行いやすい利点があります。
痛みを改善することだけでなく、顔の感覚、聴力、眼球運動、顔面神経機能を守ることも重要です。そのため、手術中には、聴神経などの働きを確認する術中モニタリングを用います。
治療で大切にしていること
痛みの性質と薬の反応から、治療方針を整理する
顔面の痛みは、すべてが三叉神経痛ではありません。歯科疾患、副鼻腔疾患、帯状疱疹後神経痛、頭痛、腫瘍性病変など、似た痛みを起こす病気があります。三叉神経痛では、カルバマゼピンなどの薬が有効なことがあり、薬への反応は診断を考えるうえでも重要な情報になります。薬で痛みが十分に抑えられ、副作用も少ない場合は、薬を続けることも大切な選択肢です。一方で、痛みが強い、薬の効果が不十分、眠気やふらつきで生活に支障がある、薬の量が増えている、薬を続けることに不安がある、といった場合には、微小血管減圧術を含めた治療方針を検討します。
神経と血管の位置関係に応じて、内視鏡と顕微鏡を使い分ける
三叉神経痛の微小血管減圧術では、原因血管がどこから神経を圧迫しているかによって、適した見方と操作方法が変わります。たとえば、上小脳動脈が頭側から三叉神経を圧迫している典型的な症例では、内視鏡による広角視野が有用な場合があります。一方で、椎骨動脈や前下小脳動脈が関与する症例、尾側からの圧迫が疑われる症例、再手術例などでは、顕微鏡下で広く立体的に観察しながら操作することが重要になる場合があります。どちらか一つにこだわるのではなく、患者様ごとの解剖に合わせて、神経や血管への負担を抑えた減圧を目指すことを大切にしています。
神経機能を守りながら、原因に対する治療を目指す
微小血管減圧術では、三叉神経、顔面神経、聴神経、小脳、脳幹、周囲の血管が密集した狭い領域で操作を行います。痛みを改善することはもちろん重要ですが、顔の感覚、聴力、眼球運動、顔面神経機能を守ることも同じように重要です。そのため、必要に応じて術中モニタリングを用いながら、神経や血管に過度な負担がかからないよう慎重に減圧を行います。松島医師は、外科解剖研究の経験をもとに、神経と血管の細かな位置関係を確認しながら、痛みの改善と神経機能の温存の両立を目指します。
血管の固定方法や傷跡にも配慮する
血管を移動させた後は、テフロンフェルトなどを神経と血管の間に留置し、圧迫が再発しにくい状態を保てるよう固定します。手術は耳の後ろの小さな切開で行い、剃毛範囲や傷跡ができるだけ目立たないよう配慮します。
よくある質問
Q. 三叉神経痛は自然に治りますか?
発症初期には、症状が一時的に軽くなったり、しばらく目立たなくなったりすることがあります。ただし、典型的な三叉神経痛では、自然に完全に治ることは多くありません。症状が軽い場合は経過をみることもありますが、生活に支障がある場合は治療を検討します。
Q. 三叉神経痛はそれほど強い痛みなのですか?
三叉神経痛は、顔に電気が走るような強い痛みを繰り返す病気です。痛みが強い時期には、会話、食事、歯磨き、洗顔、メイクなどの日常動作が制限され、体重が落ちてしまう方もいます。風が当たる、マスクやマフラーが触れる、寝返りで顔が枕に触れる、といった刺激で痛みが出ることもあります。一方で、三叉神経痛には治療の選択肢があります。痛みを我慢し続けるのではなく、薬物療法や微小血管減圧術などを含めて、痛みを軽くするための治療方針を整理することが大切です。
Q. 歯が痛いのか、三叉神経痛なのか分かりません。
三叉神経痛は、歯や歯ぐきの痛みとして感じられることがあります。そのため、最初に歯科を受診される患者様も少なくありません。三叉神経痛では、電気が走るような短い激痛、洗顔・歯磨き・食事・会話・メイクで誘発される痛み、痛みのない時間があることなどが特徴です。歯科治療や抜歯を受けても痛みが改善しない場合には、顔の痛みの原因が歯ではなく、三叉神経にある可能性も考えます。
Q. MRIでは何を確認しますか?
三叉神経に、血管が接触または圧迫していないかを確認します。また、脳腫瘍、多発性硬化症、脳幹病変など、三叉神経痛に似た症状を起こす病気がないかも確認します。画像所見だけで診断するのではなく、痛みの性質と画像所見が一致しているかが重要です。
Q. MRIで圧迫血管がはっきりしなくても手術は相談できますか?
はい。MRIで明らかな圧迫血管がはっきりしない場合でも、三叉神経痛として典型的な痛みがあり、薬物療法で十分に抑えられない場合には、手術を含めて治療方針を相談することがあります。実際の手術では、MRIでは分かりにくい小さな血管、静脈、神経周囲のくも膜などが痛みに関与していることがあります。一方で、このような症例では手術中の判断がより難しく、顔のしびれなどのリスクにも注意が必要です。痛みの性質、薬の効き方、これまでの治療経過を合わせて慎重に判断します。
Q. 薬だけで治療を続けてもよいですか?
はい。薬の効果が十分にあり、副作用も少ない場合には、薬物療法を継続することも大切な選択肢です。三叉神経痛は緊急に手術が必要な病気ではないため、生活への影響や治療の負担を踏まえながら、薬を続けるか、微小血管減圧術を検討するかを一緒に整理していくことができます。
Q. カルバマゼピンなどの薬の副作用が心配です。
三叉神経痛の薬では、眠気、ふらつき、めまい、発疹、肝機能障害、血液検査異常などに注意が必要です。薬を続ける場合には、症状の改善だけでなく、副作用や血液検査を含めて確認することが大切です。一方で、薬疹などの副作用が出た場合には、カルバマゼピンなどを中止せざるを得ないことがあります。薬を中止した途端に痛みが再燃し、食事や会話が難しくなる方もいます。薬が合わない場合や、十分な量を使えない場合には、薬以外の治療選択肢を考えることがあります。
Q. 薬がだんだん効きにくくなることはありますか?
はい、三叉神経痛では、薬の効果が徐々に弱くなったり、同じ効果を得るために薬の量を増やす必要が出てくることがあります。薬の量が増えると副作用も強くなりやすいため、効果が不十分になってきた場合には、微小血管減圧術を含めた他の治療選択肢を検討することがあります。
Q. 神経ブロックや定位放射線治療と手術はどう違いますか?
神経ブロック、高周波熱凝固、定位放射線治療などは、薬物療法や手術以外の選択肢として検討されることがあります。適応、効果の出方、治療後の感覚変化などは治療法によって異なるため、詳しくはそれぞれの治療を担当する医師と相談することが大切です。微小血管減圧術は、三叉神経を圧迫している血管を移動させ、原因に対する治療を目指す手術です。MRIで明らかな血管圧迫があり、全身状態が手術に耐えられる場合には、薬物療法を続けるか、微小血管減圧術で原因に対する治療を目指すかも含めて、患者様ごとの状況に合わせて検討します。
Q. 内視鏡手術と顕微鏡手術はどう違いますか?
内視鏡手術は、広い角度で奥まった部位を観察しやすいことが特徴です。三叉神経の上側・奥まった部位に血管が関わる場合には、内視鏡の広角視野が役立ち、より少ない操作で原因血管を確認しやすい場合もあります。顕微鏡手術は、立体感のある視野で、神経や血管を精密に操作しやすいことが特徴です。椎骨動脈や前下小脳動脈が関与する症例、複雑な血管圧迫、再手術例などでは、顕微鏡下での操作が適している場合があります。ただし、体への負担や安全性は、内視鏡か顕微鏡かだけで決まるものではありません。原因血管の位置、神経との関係、血管をどのように移動する必要があるかによって、適した方法は異なります。大切なのは、内視鏡と顕微鏡のどちらか一方にこだわることではなく、患者様ごとの解剖に合った方法を選ぶことだと考えています。
Q. どのような場合に脳神経外科へ相談したほうがよいですか?
顔に電気が走るような痛みがある、洗顔・歯磨き・食事・会話・メイクで痛みが誘発される、風やマスクが触れるだけで痛みが出る、歯科治療を受けても痛みが改善しない、薬で痛みが十分に抑えられない、薬の副作用で困っている、薬の量が増えてきた、手術を受けるべきか迷っている、という場合には相談を考えてよいと思います。また、三叉神経痛に似た病気もあるため、痛みの性質とMRI所見を合わせて確認することが大切です。
Q. 手術を受けると、どのくらい改善が期待できますか?
多くの患者様で症状の改善が期待できます。多くの場合、手術直後から2週間以内に痛みが消失、または大きく軽減します。一方で、すべての方で完全に症状が消えるとは限らず、原因病変の種類、神経の状態、罹病期間、過去の治療歴などによって症状が落ち着くまでの経過にも個人差があります。手術前に内服していた薬は、術後の痛みの経過を見ながら、無理なく少しずつ減らしていくことがあります。
Q. 手術のリスクと、その対策にはどのようなものがありますか?
微小血管減圧術は、三叉神経、顔面神経、聴神経、脳幹、小脳、周囲の血管が近い場所で行う手術です。そのため、顔のしびれ、聴力低下、耳鳴り、めまい、複視、顔面神経麻痺、髄液漏、感染、出血などが起こる可能性があります。いずれも頻度は高くありませんが、生活に影響する合併症もあるため、痛みのつらさ、薬の副作用、手術で期待できる改善を含めて総合的に判断します。手術中には聴神経の働きなどを確認する術中モニタリングを用い、神経や血管に過度な負担がかからないよう確認しながら、痛みの改善と神経機能の温存を両立できるよう努めます。
Q. 顔のしびれが残ることはありますか?
微小血管減圧術では、三叉神経の近くを操作するため、術後に顔の感覚が一時的に鈍くなることがあります。多くの場合は時間とともに改善しますが、程度や期間には個人差があります。術前からしびれや感覚低下がある場合は、その状態を踏まえて手術計画を検討します。
Q. 入院期間はどのくらいですか?
施設や術後経過によって異なりますが、一般的には数日から1週間前後で退院を検討します。多くの予定手術では、術後はICUで1泊して状態を確認し、問題がなければ翌日から歩行や食事を開始します。術後は、歩行、めまい、頭痛、創部の状態、痛みの落ち着き方などを確認し、退院後の生活を想定しながら退院時期を判断します。
Q. 高齢でも手術は受けられますか?
年齢だけで手術の可否が決まるわけではありません。全身状態、他の持病の有無、日常生活動作などを踏まえて、手術に耐えられるかどうかを総合的に判断します。高齢の方でも、全身状態が良好であれば手術を検討できる場合があります。
Q. 以前にブロックや放射線治療、手術を受けた後でも相談できますか?
相談は可能です。ただし、過去の治療によって、症状の性質や神経の状態が変わっていたり、神経周囲に癒着があったりすることがあります。そのため、初回手術より慎重な判断が必要です。一方で、原因を再評価することで、追加治療の方針を検討できる場合があります。過去の治療記録や画像がある場合は、治療方針を考えるうえで参考になります。

松島 健
Ken Matsushima, M.D., Ph.D.
東京医科大学病院 脳神経外科 講師
顔面けいれん・三叉神経痛に対する微小血管減圧術、髄膜腫・聴神経腫瘍・眼窩内腫瘍を含む頭蓋底腫瘍、脳動脈瘤・脳血行再建を含む脳血管障害を専門としています。